雨音


雨音が聞こえてくる
この傘に当たる雨はいつまでも僕に降り注ぐ

突然降る大雨に体を寄せたあの日
僕は君に思いをはせては今の自分を悔やんでしまう

それはいつからだったのだろう、
君に愛がないと思ってしまったのは
離れて気付いたその幻想に
僕の体はいつしかまた君を求めてしまう

空から降る涙は
悲しくても嬉しくても降りつづけ
傷ついた僕の体に凍みわたる
己の愚かさゆえに
昔の君が蜃気楼の様に消える
ほのかに君の香りが僕のまわりを
纏わりつきながら…

空から降る涙の香り
毎日同じ雨でいつか君の香りを消してしまう

突然降る氷雨に体を濡らせたあの日
僕は君の匂いが広がり僕の周りを染みわたる

涙を流して思い出す、
君の匂が儚いと 探す温もりには
夢だったと気付いたその願いに
僕の体はどんな日でも君を忘れたくはない

空から降る涙は
切なくても苦しくてもやむことはなく
ただ空からわけもなく流れていく
君の愛が必要なのに
昔の君が蜃気楼の様に消える
ほのかに残った香りがただ空しく
漂っているだけ…

空から降る涙は
悲しくても嬉しくても降りつづけ
傷ついた僕の体に凍みわたる
己の愚かさゆえに
昔の君が蜃気楼の様に消える
ほのかに君の香りが僕のまわりを
纏わりつきながら…





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