握った暖かい手


空を見上げれば、
みぞれが降っていることに気付いた
街を見下せば、
みんなが寄り添っていることに気付いた

街灯の光が少し眩し過ぎて
空の光が霞んでいくけど
握った手の温もりは霞まないように
強く両手で暖めあった あなたへの愛とともに強く…

さりげない笑顔と透き通る声
この体にあなたの気持ちが伝わってくる

「ありがとう」あなたの笑みが心まで続くように
「触れていて」二人の愛がこれからも続くように

深呼吸すれば
夏空とは違っていることを感じた
その息を吐き出せば
闇夜の空間に描かれていることに気付いた

雑踏の音が少しうるさ過ぎて
行きかう道に酔ってしまうけど
握った手の温もりがなくならないように
強く両手で暖めあった あなたへの愛が離れないように・・・

二人合わせた歩幅とその仕草
この体にあなたの気持ちが繋がっていく

「ありがとう」あなたの笑みが心まで続くように
「ずっと抱いて」温もりが消えてしまわないうちに

重ねた手と唇、そのままに
永遠の時間を私たち二人だけに

いつかは、みぞれは雪に変わるのだろうか

「そばにいて」その気持ちがいっぱいに溢れている
頬つたう涙の、涙の跡がまだ掌に残っているうちに

「そばにいて」この握った手がいつまでもあるように
この大きな僕の、僕の温もりが遠く君の奥のそこまで
届かせてあげるから







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